クレイジー横山です!
どうも!
(続き)
東京マラソン2015の開催日
おれの初試合の日。
試合は3試合行われて
自分が出るのは第1試合。
いってみればオープニングファイト。
ルールの説明がある。
「1ラウンド1分30秒を1分のインターバルをはさんで2ラウンド行います。ひじ、ひざはナシ。クリンチはブレイクします。立っていられても安全のためにダウンが宣告される場合があるので気をつけてください。ファウルカップ、マウスピースは必ず着用してください。Tシャツは着用してもしなくても構いませんが、着用する場合には裾はショーツの中に入れてください」
テンパりまくっているおれを見て
crazy884先生が肩をストレッチしてくださった。
あまりにも落ち着かないので「リング下見してきていいですか?」って訊いて、リングに上ってみた。
リングで宇野先生が軽くミットを持ってくださった。
落ち着け、落ち着け。
自分に言い聞かせる。
いよいよ試合開始。
会場に入場。
観ている常連さんたちが一様に驚きの声をあげる。
「えっ、横山さん、出るの?」
そう、自分でも驚いてるんだ。
ほんの数年前まで
格闘技と無縁の世界で暮らしていたおれ。
格闘技なんて野蛮なやつらが自己満足のためにやるものだと思っていたおれ。
数年前の自分が今の自分を見たら、腰を抜かすほどびっくりするはずだ。
今日は情けない自分と訣別するための儀式の日。
そして、より磨きをかけるための昇級試験の日。
そう、おれは生まれ変わるんだ。
別人のように生まれ変わるんだ。
そう思いながらリングに上がった。
(続く)