クレイジー横山です!
どうも!
(続き)
「よし」
白川先生が一言だけそう仰った。
フォームぐちゃぐちゃですみません。
おれは心のなかで謝った。
負けちゃったな、おれ。
レフェリーが宣告。
「判定…ドロー!」
…えっ、ドロー?
引き分け?
おれの負けじゃないの?
あっ、そうか。
今日はイベントだから、
ほら、学校の運動会の未就学児レースみたいに
参加すると必ずお菓子もらえるっていう
あれだな。
なんか得しちゃったな。
そう思った。
でも、次の試合は勝敗ついたので
そこで初めて
ああ本当にドローだったんだな
って実感した。
おれ
勝てなかったけど
負けなかった。
(続く)